「冬にキャンピングカーなんて寒くないの?」——結論からいうと、冬は意外とキャンピングカーに適した季節です。
キャンピングカーの多くに搭載されている「FFヒーター」という暖房を使えば、エンジンを切ったまま一晩中車内を暖かく保てます。しかも冬はレンタルの閑散期。人気車両でも予約が取りやすく、スキーや温泉との相性も抜群です。
ただし、冬ならではの注意点もあります。車内の水道設備は凍結防止のため使えないことがほとんどですし、スタッドレスタイヤを標準装着していない店舗もあるため、雪の地域へ行くなら予約前の確認が欠かせません。
この記事では、キャンピングカーマップ掲載のレンタル店への取材をもとに、冬のレンタルで知っておくべきことを全部まとめました。
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FFヒーターは、車の燃料(ガソリンや軽油)を少しずつ使って車内を暖める暖房装置です。エンジンをかけずに使えるので、アイドリング禁止のキャンプ場や道の駅でも問題ありません。スイッチを押すだけで使えます。
仕組みもシンプルかつ安心です。燃料を燃やした熱で車内の空気を暖めるのですが、燃焼は車外の空気を使い、排気もそのまま車外へ出す構造になっています。つまり排ガスや燃焼したガスが車内に入ってくることは基本的にないため、締め切った車内でもクリーンに使えます。ひとつだけ気をつけたいのが排気口。排気の出口は車外にあるので、雪が降っている間は、積もった雪で排気口が塞がらないようにしましょう。
取材したレンタル店によると、実際の使い勝手はこんな具合です。

当サイト掲載データ(2026年8月時点・全国1,184台)では、装備情報にFFヒーターの記載がある車両は830台と約7割にのぼります。冬に借りるなら、車両ページの装備欄でFFヒーターの有無をまず確認しましょう。
冬のレンタルで一番大きな制約がこれです。多くのレンタル店では、冬場は車内の給水・排水設備(シンクの水道など)を使用不可にしています。

理由は凍結です。タンクの配管やポンプ内部に残った水が凍ると、設備が破損してしまうおそれがあります。取材した店舗によると、これはレンタルに限った話ではなく、キャンピングカーを自分で所有している人でも冬場は水道を使わない人が多いのだそうです。
とはいえ、実際の旅で困る場面は多くありません。
もともとキャンピングカー旅では車外の施設を使う場面が多いので、「シンクが使えない」こと自体はそれほど不便に感じないはずです。
ここは冬レンタルで最重要のチェックポイントです。
取材した店舗では12月から3月まで全車両にスタッドレスタイヤ(雪道用タイヤ)を標準装着し、チェーンの貸し出しも行っています。しかし、冬でもスタッドレスタイヤを装着していない店舗もあります。降雪の少ない地域の店舗では、スタッドレスがオプション扱いだったり、そもそも用意がなかったりすることも。
スキーや雪見温泉など積雪地帯への旅行を考えているなら、予約前に「スタッドレスタイヤを装着していますか?」と店舗に確認することを強くおすすめします。チェーンの貸し出しの有無もあわせて聞いておくと安心です。

「キャンピングカーで雪道なんて怖い」と心配するお客さんは多いそうです。実際のところはどうなのでしょうか。
取材した店舗のオーナーの体感では、スタッドレスを履いたキャンピングカーは、車重が重いぶん雪の上でしっかりグリップしてくれるとのこと。軽い車よりもむしろ安定感があり、滑りづらく感じるそうです。
ただし、注意すべき場面もはっきりしています。
まとめると、雪道そのものよりも「車体の大きさ×雪で狭くなった道」への注意が冬の運転のポイントです。とにかく慎重に、が鉄則です。
スキー場の駐車場とゲレンデが近ければ、キャンピングカーはスキー旅の快適な拠点になります。取材した店舗のオーナー自身が実践しているおすすめの過ごし方がこちら。
朝からスキーをして、お昼はキャンピングカーに戻って昼食をとる。
車内なら足を伸ばせて、スキーブーツも脱げます。混雑したゲレンデのレストランで食べるよりしっかり休憩でき、午後も元気に滑れるというわけです。
スキー圏のレンタル店も充実しています。当サイトには北海道に37店舗をはじめ、山形・長野・群馬など雪国エリアの掲載店舗があります。
FFヒーターで車内は暖かいので、冬は温泉めぐりとの相性も抜群です。最近では温泉宿がRVパーク(キャンピングカー用の車中泊スペース)を開設しているケースもあり、車を停めてすぐ宿の温泉に入り、食事も宿でとる——という「いいとこ取り」の旅ができます。冬の日本海側でカニ料理を目当てに走る、なんて楽しみ方も。
レンタル店にとって冬は閑散期。夏休みやゴールデンウィークには何ヶ月も前に埋まる人気車両でも、冬なら直前でも予約できることが多く、じっくり車両を選べます。
「いつか乗ってみたかった車種を試す」「混雑を避けてのんびり旅をする」には、実は一番向いている季節です。
車内は暖かく、予約は取りやすく、スキーも温泉も楽しめる。準備のポイントさえ押さえれば、冬はキャンピングカーデビューにぴったりの季節です。
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この記事は、キャンピングカーマップ掲載のキャンピングカーレンタル店への取材と、当サイト掲載データ(2026年8月時点・全国473店舗・1,184台)をもとに、キャンピングカーマップ編集部が作成しました。