初めてキャンピングカーを借りるとき、意外と分からないのが「店に着いてから出発するまでに何が起きるのか」です。
結論からいうと、受け取りには1時間ほどかかります(短い店舗でも30分ほど)。書類を書いてすぐ乗って出発、というレンタカーの感覚とは違い、運転の注意点と車内装備の説明にしっかり時間をかけるからです。そのぶん、出発するころには「これなら運転できそう」という状態になっています。
この記事では、キャンピングカーマップ掲載の複数のレンタル店への取材をもとに、当日の流れを順番に解説します。
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取材した店舗では、予約した出発時刻の1時間前に来店してもらうよう案内しています。来店から出発までの内訳はおおむね次のとおりです。
| 手順 | 所要時間の目安 |
|---|---|
| 受付・免許証の確認 | 5分 |
| 契約内容・補償・運転の注意点・装備の説明(書類記入と並行) | 30〜40分 |
| 外装の傷チェック(立ち会い) | 5分 |
| 出発 | ― |
たとえば9時出発の予約なら、8時に説明が始まる計算です。開店時間より前でも、出発時刻に合わせて店側が対応してくれるケースが多いので、「開店前だから行っても無駄」と思わず、予約時に案内された時刻に向かいましょう。
説明にかける時間は店舗によって差があり、30分ほどで終わる店舗もあります。さらに、レンタルの形態によっては無人で貸し出している店舗もあり、この場合は事前の説明そのものがありません。
無人貸出は早く出発できるのがメリットです。一方で、キャンピングカー特有の運転の注意点や危険性、車内装備の使い方を直接聞けないというデメリットがあります。どちらが良いかは店舗の考え方とお客さんの好み次第です。予約時に「受け取り時の説明はありますか」と確認し、自分は説明を受けたいのかどうかも、店選びのポイントに入れておきましょう。
「早く出発したいから説明は結構です」というお客さんもいますが、取材した店舗では説明を省くことはしていません。理由は、説明の中身がそのまま安全運転とお客さん自身を守るための内容だからです(何度も借りているリピーターの方は別です)。
予定時刻に遅れて到着した場合も同じで、30分ほど、遠方からだと1時間ほど遅れる方もいますが、遅れた分だけ説明を短くするということはありません。遅れそうなときは早めに連絡し、到着後は説明の時間をそのまま見込んでおくのが現実的です。
受付で最初に行うのが免許証の確認です。店舗側でコピーを取るのが一般的で、運転する予定の人は全員分が必要です。同乗者が交代で運転する予定なら、その人の免許証も忘れずに持っていきましょう。
ここで貸し出しができなかった例を、取材した店舗が教えてくれました。免許証を忘れたのではなく、準中型免許が必要な車両なのに、運転者も同乗者も全員が普通免許しか持っていなかったというケースです。
そのお客さんは以前、別の店で普通免許で運転できるキャンピングカーを借りたことがあり、「キャンピングカーは普通免許で大丈夫」と思い込んでサイトをよく読まずに予約してしまったそうです。店舗のサイトには必要な免許区分がはっきり書かれていたのですが、この場合は当日キャンセル扱いとなり、キャンセル料も発生してしまいました。
必要な免許は車両ごとに違います。予約前に車両ページの免許区分を必ず確認してください。詳しくはキャンピングカーは普通免許で運転できる?にまとめています。
取材した店舗では説明用の資料を用意していますが、「読んでおいてください」と渡すのではなく、1項目ずつ口頭で説明しながら一緒に目を通す形をとっています。この間に貸渡証(契約書を兼ねた書類)の記入も進めます。
説明の順番は次のとおりです。
最初に、契約の内容、免責補償などの補償の仕組み、そして事故が起きたときにどうするかを確認します。運転や装備の話より先に、「何かあったときにどうなるか」を押さえておく順番です。補償の中身は保険・補償をわかりやすく解説で説明しています。
一番長く説明するのが運転の注意点です。キャブコン(トラックをベースに居住空間を架装したタイプ)を扱う店舗では、速度は80km/hまでという点を必ず伝えています。そのうえで、車高・横風・バック時の注意など、車両ごとの癖を具体的に説明します。
運転の注意点は別記事キャブコンの運転はここが違うで詳しく解説しています。
次に、実際に車内に入り、実物を見ながら装備の使い方を説明します。ベッドの展開、FFヒーター(エンジンを切ったまま使える暖房)、電源まわり、給排水など、その車両にある装備を一通り触って確認します。
最後に、車の外装をお客さんと一緒に確認します。既にある傷やへこみを店側が写真に撮り、お客さんが気になる箇所はお客さん自身のスマホでも撮っておくのがおすすめです。返却時に「これは最初からあった傷か」で揉めないための、お互いのための手順です。
なお、デポジット(保証金)を預かるかどうかは店舗によって異なります。取材した店舗の中にはデポジットなしで貸し出しているところもあります。予約時の案内を確認しておきましょう。
説明が終わり、いよいよ出発です。取材した店舗では、出発直前に必ず「まずはゆっくり走ってくださいね」と声をかけています。
普通車より大きく、重く、背が高い車です。店を出てすぐの数キロを意識してゆっくり走ることで、車幅感覚とブレーキの効き方がつかめてきます。
出発後にお客さんから電話がかかってくることはそれほど多くありませんが、取材した店舗が挙げたのが「エアコンと電子レンジを同時に使ったらインバーターのブレーカーが落ちた」という問い合わせです。
インバーターは、車のバッテリーの電気を家庭用コンセントで使える形に変える装置です。消費電力の大きい機器を同時に使うと、保護のためにブレーカーが落ちます。事前に「同時使用は禁止」と案内されている内容なので、説明のときに復旧のしかたもあわせて聞いておくと安心です。
当日の流れが分かっていれば、受け取りは「手続き」ではなく「安心して出発するための準備時間」に変わります。
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この記事は、キャンピングカーマップ掲載の複数のキャンピングカーレンタル店への取材をもとに、キャンピングカーマップ編集部が作成しました。手順や所要時間は店舗により異なります。